2003年7月

  

7/1 馬車道 きのこおろしチキンステーキランチ

730円

中央官庁も変わってきている。合同庁舎5号館の最上階になんと本日新規オープンである。女性店員が矢羽根紋の袴に編み上げブーツという制服で、その筋(どの筋じゃ!)の方には有名な店である。
初日のせいか、店内のオペレーションが混乱ぎみで、注文から出てくるまでにかなり時間がかかった。しかし、26階なので眺めは良く、値段も比較的安いので人気になるかも。
7/2 木の実 もりそば

550円(税別)

ここは、新潟の「へぎそば」が食べられる店だという。へぎそばは滑らかな食感で好きだ。と言っても小千谷市の有名店で食べたのはもう10年も前の話だが。
なので、久々にへぎそばかと考えたが、「へぎ」は板に盛られていて量が多い。一人ではきびしいので、もりそばにしたが、やっぱりへぎそばを注文すべきであったかとやや後悔。別にもりがおいしくない、という訳ではないのだが。
7/3 末廣 支那そば

700円

非常に潔い店である。ラーメン店なのだが、麺類のメニューはこの「支那そば」だけしかない。選択の余地は、普通か大盛りにするか、あと、おにぎりを追加するかだけである。店のおばちゃんに「普通」とだけ告げてしばし待つと、ごらんのような実に基本に忠実な東京のラーメンという感じの「支那そば」が出てくる。今時、ナルトが乗っているラーメンも珍しい。味はシンプルな醤油味で、インパクトはないがしみじみとした味わい。しかし、チャーシューは大きいし、麺の量も意外に多いという一面もあり、侮れない。
7/4 江戸銀 鮨定食

1000円

鮨定食と書いてあったが、どこが定食なのかはよくわからない。すしに味噌汁がつくだけで定食と名乗っていいらしい。だが、店内のほとんどがこの鮨定食を食べていたのは確かである。
まな板、と言うよりモロに白いプラスチックのまな板に乗って出てくるが、プラスチックのまな板に清潔感がない。汚れているわけではないが、うっすら黄ばんでいる感じで好ましくない。さらに、シャリが柔らかすぎて食感がベチャッとした感じだし、マグロも切れ端みたいなネタ。惜しい。
7/7 赤トンボ ビーフカレー

2800円
(税・サービス料別)
結局3,234円

地下2階の奥まった場所にある、ものすごく入りづらい雰囲気のドアを思い切ってあけると、給仕さんにうやうやしく迎え入れられる。煙草を吸わないことを告げると奥の部屋に通され、純白のテーブルクロスのかかったテーブルに案内される。
覚悟はしていたが、改めてメニューを渡されてみると、ハラショー!と心の中で叫びたくなる値段。特選ビーフカレー(5000円)に目を奪われながらも、気をとりなおして普通のビーフカレーを注文した。
まず、薬味セットがやってきた。8種類もあって、何が何だかわからない。次にボーイさんが白い磁器に入ったご飯を持ってきて、スプーンとフォークで見事に皿によそってくれる。で、肝心のカレーだが、とてもおいしい。ココイチや松屋の数倍の価格だが、味は十倍くらい旨い。もっともただならぬ雰囲気に浮き足立っているだけなのかもしれないが。
そしてお会計、ランチ王史上初めてのサービス料!やられた!
7/8 山茶花 刺身定食

900円

この店は以前ご飯切れで振られたことがあるので本日は早めに入った。
刺身というおかずは比較的ご飯が進みにくいので、ややもすると白飯が残ってしまうことがある。しかし、ここの刺身は5点盛りと種類が多く、かつ量も多め。さらに生卵と味付け海苔がついているので、むしろ白飯が足りないほどだった。
なるほど、それでご飯が売り切れやすいのか!
7/9 田村町 カレイ煮&鯖味噌煮定食

750円

雑然とした店内だが、繁盛している。
カレイの煮魚定食を注文したら、店のおばちゃんが「カレイと鯖のミックスならすぐに出る」と言う。そんなメニューはどこにも書いていないけど、1食で2種類のおかずを味わえる願ってもない提案なので二つ返事でそれにした。
カレイという魚は淡泊で繊細な味なので、下手な店では頼む気がしないが、ここのカレイの煮付けは味付けも丁度よく、魚自体も子持ちでいいものを使っている。
煮魚がこれだけ旨く、かつ値段も安い。これは繁盛するわけだ。
7/10 華花苑 北京炒麺

850円

店の入り口には開店祝いの花が飾られていて、まだオープンして間もない店。
オープン記念価格のメニューもあり、若干惹かれたが、今日はヤキソバが食べたかったので初志貫徹して北京炒麺を注文した。
ちょっと油が多めで、しかもボリュームがあるので、最後は少し飽きてきて酢と胡椒をかけてなんとかたいらげた。
7/11 タマキ チキンカレー

600円

カウンター席がメインの典型的な姿のカレー店である。そして基本メニューがこのチキンカレー。チキンカレーは最も好きなカレーなので、迷わず注文した。実にシンプルで飾らないが、おいしい。迷わず注文したけど、隣の人が食べている野菜カレーも旨そうに見える。後から来る客もチキンカレーまたは野菜カレーを注文する。そしてフルーツサラダもまたおいしそう。
7/14 がんや 支那そば+味付け玉子

680+100円

店に視線を向けただけでいらっしゃいませと声をかけるフロアの店員は中国人のようだが、「支那そば」は差別用語と怒ったりしないのかがちょっと疑問になった。でも彼女は威勢が良く商売熱心で、ライス無料を強く勧めるので、普段なら断るのについたのんでしまった。で、ラーメンだが、醤油ダレがそれほど強くなくダシで食べさせる今風の醤油ラーメンで、傑出した味ではないが、それなりに旨い。でもラーメンライスには向かなかった。
7/15 つくね
(西新橋)
焼鳥御飯

800円

ランチメニューは「焼鳥御飯」のみ。着席して「並」と告げる。すると、鰻重のような四角いお重が運ばれてくる。いわゆる「焼鳥重」だ。重箱のフタを開けると一面、海苔に覆われている。(写真は海苔を半分取り除いたもの)そして、焼鳥御飯というからには、鳥肉が塊で乗っているものと思い込んでいたが、何と焼鳥を細かく切り裂いたものが乗っていて非常に意表を突かれた。
食べてみれば、このほうが食べやすく、タレのからみも良い。
7/16 萬里 五目かけごはん

800円

富国生命ビルの地下にあり、サンプルのディスプレイは結構派手。
入ってみると、小綺麗なインテリアに、お手軽っぽいメニューしかなく、本格的ではない店だった。なんとなく注文した五目かけごはんは、あんかけが少しゆるく、ごはんがビチャビチャになるし、味もパンチがない。
なので、なんとくなく食べ終わって、記憶にあまり残っていない。バーミヤンと同レベルか・・・
7/17 浜っ子 にぎり

800円

オーソドックスで落ち着いた外観だが、ランチメニューを外に掲げているあたりが大衆的な感じの店。おもむろにノレンをくぐると拍子抜けするほど空いていた。シジミの味噌汁がついていて、デザートに西瓜までついてくる。寿司はまあまあおいしい。何より空いていたのでゆったりと落ち着いて食べられるのがいい。
7/18 ととや ぶり照焼定食

800円

何が驚いたといって、まず入り口で注文する先払いシステムなのだが、お金を払って着席するやいなや、即座に配膳されるその速さ!客席にいっぱいの人なのに、この供食速度のおかげか回転はすこぶる良いので、あまり並ばないらしい。
そして、ボリュームがある。どの定食をたのんでも、おかずが3品はつく。今日の場合、メインのぶり照り焼きに、白身魚フライ、サツマイモの天ぷら、揚げ茄子にまぐろブツ、さらに生卵と、ごはんが全く足りないくらい。洗練された味ではないが、家庭的でほっとする味。店名のとおり魚が中心のメニューが非常に豊富なので、また訪れたいと思わせる。難点は乱雑な盛り付けのせいで、おかず同士の味が混濁すること。
7/22 天清 天丼

800円

ちょっと立て付けの悪い古びた引き戸をガラガラと開けて店に入ると、店内も、店主も年季が入っている。店は空いていて、長めのカウンターに並ぶ年代もので座り心地の悪い合成皮革張りの椅子に腰掛ける。
そして注文した天丼が出てくる。よくあることだが、この店も「天丼」と名乗るわりには丼に入っておらず好ましくない。丼ツユは醤油の強い味で、もう少し甘味や旨みが強くないとバランスが悪い気がする。わがままを言うと、天丼に海老は欠かせないとは思うが2本はいらない。海老は1本で良く、他の品を追加して欲しい。
7/23 香月 しおラーメン

700円

店はメタリックでモダンなインテリアで、女性客にアピールしようとでも企んでいるのかは知らない。しかし、まだ12時30分にもなっていないのにセットメニューのごはんものを切らしている。けしからんが、どうせたいして旨くないものだ、と割り切って塩ラーメン単品に変更。
器は大きい。そして見た目はあまりそそられないが、見た目よりは食べられるけど、スープが単調で深みがない味。チャーシューもダメ。10年くらい前の恵比寿本店は繁盛していて、食べたのはそれ以来だけど記憶も定かではないし比較にはならない。 
7/24 Vin Sur Vin ランチコースA
(本日の肉料理)

1600円+コンソメスープ300増

何しろフランス料理のランチコースなので予想通り一人で食べている人はいなかった。職場の女子を連れてきて体裁を整えるという日和った行動をとってしまったのだが、たまにはそういうことも楽しかったりする。
ランチコースは8種の前菜と2種のメインから選ぶプリフィクススタイルで、選ぶメニューによって割り増しになるシステム。これにパンとデザートがつく。
たかがスープだが割り増し値段のコンソメは結構おいしい。たまにはこんなランチもいい。
7/25 石狩 焼魚定食

850円

ビルの裏路地に面した入り口から殺風景な階段を降りて店に入る。店名から、熊の一刀彫とかアイヌ語のノレンとかがこれみよがしに店内に溢れる郷土色の強い店を想像したが、そんな雰囲気はまるでなく、場末の居酒屋という感じで店内は空いていた。定食は好きな小鉢を2種選ぶようになっていて、ひじきと納豆+生卵を選択。焼魚定食も店の名前からするとホッケあたりが出てきそうなものだが、全くスタンダードな鯖塩焼き。店名が例えば「上総」であったとしたら違和感はなかったかもしれない。
7/28 ドリナ ナポリタン(コーヒー付き)

850円

一昔前のぴあの表紙のような看板に誘われて地下への階段をおりて店に入ると、そこは低めのテーブルにソファーが並び、照明が薄暗い、近頃少なくなった古典的スタイルの喫茶店だった。
食事メニューは意外に充実していたけど、喫茶店のランチといえばナポリタンにとどめを刺す。注文すると粉チーズとタバスコが先に出てくるのも基本的な対応で、味は全く普通のナポリタンだった。
旧来の喫茶店の特徴として原則喫煙可なので要注意。
7/29 もとき 吟醸もりそば

1000円

信州そばの店には1人前がセイロ2枚で出される店があって、ここもそのような流儀である。写真のとおり、セイロは2段重ねになっている。
吟醸そばとは、要するにそばの実の中心部分の粉だけで打ったそばとのことで、(だったら更科と呼んで欲しい)そのせいで麺は短かめになっているそうだが、いくらなんでも短かすぎる。短かすぎて食べにくい。セイロの2段目はまだ許容できる短さだったので、1段目は何かの間違いではないか。
しかし、そば自体はまあまあおいしいと思った。
7/30 リヨ 日替わりランチセット(串揚げ)

750円

雰囲気はかなりショボい。昭和40〜50年代そのまんまという外観で、入るのにちょっと勇気が必要だった。店内は雑然としているが、店のオジサンは悠然としていて、緩慢な動きで注文の品を運んでくる。日替わりはご覧のとおりで一応揚げたてだけど素人くさい出来栄え。
それでも良くしたものでぽつりぽつりと客が入るのである。
7/31 日比谷パークセンター 日替わりランチ

800円

日比谷公園の中にはランチ可能な店が点在していて、ここはその中の1軒である。もう7月も終わりだというのにそれほど暑くない。こういう時にはオープンエアのテラス席が心地よく、日比谷公園の緑に囲まれて気分が開放的になる。本日の日替わりランチはカレーコロッケとチキン生姜焼き。気候が良くて気持ちいいので味も良く感じるのかもしれないが、雨の日や猛暑の日にはどうなるのかが気になるところではある。