2003年6月

  

6/2 きたがわ 三旬膳

2500円

店の構えは大層立派で、表に出ている品書きを見ると値段も立派。ランチでもこの値段。例えば会食とか接待とか、特別な機会にしか入れそうにない。
小鉢が2種に刺身、焼き物、煮物、茶碗蒸し、香の物、粥、デザートのコースである。粥はご飯と味噌汁にもできる。
ふらりと一人で入る店ではないが、改まった機会にはどうぞ、という店である。
6/3 串特急 ハンバーグ定食

650円

ここは昨日と打って変わってまったく大衆的な居酒屋。ご飯と味噌汁はおかわり自由ですと言われたが、見るとお櫃とナベが置いてあって、勝手によそれということらしい。
しかし、ご飯も味噌汁も、とてもおかわりしたくなる代物ではない。店内も微妙に暗い雰囲気で気分が滅入る。
店が空いているのもうなずける。
6/4 アルフィオ ペンネゴルゴンゾーラ+サラダセット

1200円+300円

久しぶりに洋風なものが食べたくなり、日比谷シティ地下に突入した。
どこも結構混んでいる。どうして女のひとは小洒落た洋風な店が好きなんだかな〜などと思いながらイタリア料理と書いてあるこの店に入った。気軽な感じのトラットリアで、もちろんパスタだけでOKである。メニューを見て、なぜかペンネ、しかもゴルゴンゾーラのソースなどを注文してしまった。ゴルゴンゾーラチーズは好きだが、この味付けはちょっと、いやかなり塩がきつい。しかも量がけっこう多い。しょっぱくて味が単調になってしまい残そうかと迷った。数人でシェアするならいいけど、一人でひと皿食べるもんじゃない。
6/5 むら田 エビフライとシューマイ定食

900円

アコウダイの焼き魚が売り切れだというのでガラリと趣向を変えた。
和食の店なので、シューマイといっても鶏肉で、ツクネ風になっていて、一風変わっているが、なかなかいける。
あと、ご飯や味噌汁がおいしいのでポイントが高い。久々に値段と味のバランス的に満足した。
6/6 大祥 大祥涼風麺

880円

中国人の店員に「涼風麺」と注文すると、「冷やし中華ね〜」と言う。写真で見ると盛り付けが全く美しくないが、要は野菜のせゴマだれ冷やし中華なのだ。
もう6月なので、巷では冷やし中華が始まっているのである。盛岡冷麺やざるそばは冬食べてもいいが、冷やし中華は冬には食べたくないのはなぜか?などと思いながら今年初の冷やし中華を食べた。
6/9 シベェー ドラショー

750円(税別)

「ドラショー」って何なんだよ!
と声に出して言ってみたい。
その正体は「ドライカレー生姜焼き載せ」という拍子抜けするネーミングセンス。店名も何だか意味不明だが。
年季の入った店内の感じから、この界隈で永く親しまれている店だと思い、きっと旨いだろうという予感がしていた。が、出てきたドラショー、見た目はインパクトあるのに、意外におとなしい味で、第一印象はむしろあまりおいしくない。よくわからないが、2度3度と食べるとはまるのかもしれない。
6/10 更科 大もり

600円

地下への階段を降りて店内に入る。意外に空いていて、嫌な予感がする。
この時点で気付いて丼ものか種ものを注文しなかった自分が悪いのだが、食券制の悪いところで、最初に注文しないといけないのは困る。出てきたそばは店名に反して小麦粉の割合が多そうな一品であった。
コシも弱く香りも少ない。
自分にとっては、ここはどうやらそばを食べに来る店ではないらしい。
6/11 スマトラ スマトラカレー

530円

看板はオレンジ色、注文は「並」または「大盛」と言うだけ、U字形のカウンターが突き出ている、これらの特徴は他ならぬ吉野家と共通だ。
それはさておき、出てきたカレーはご覧のとおり、ご飯の真上からルーをぶっかけた状態。全くスパイシーさがなく、甘口で、近来食べたことのない奇抜な味である。インドネシア人はこんなカレーを食べているのだろうか?そんなわけないと思うが。
これも、人によってはハマるのかも。
6/12 いなにわ ざるかき揚げ

1000円

稲庭うどんは乾麺を茹でて作るので、家庭でも店でも麺はさほど変わらないものが食べられる。なので、積極的に外で食べたいという気分にはあまりならないが、食べてみた。
麺はおいしい。でも家で茹でても同じくらいうまくできる。だったら家ではなかなか食べられないような冷やし味噌とか、カレーとか一風変わったメニューを注文すれば良かった。帰り際にレジの横で売られているうどんを見ると、家で食べているものと全く同じものである。納得。
6/13 はなわ 焼き魚定食(鯖)

950円

この店で最も値が張るメニューが、この鯖の塩焼き定食である。サバごときが一番高いとは何事かと思ったが、出てきたサバは立派なもので、まず見た目には納得した。そして食べてみると、これは旨い。正直、外に掲示されているメニューがポップな字体で書かれていることもあって、ちょっと安っぽいイメージの店かと疑っていたが、そんなことは一切なく、実に真っ当な焼き魚定食であった。
6/16 葡萄屋 オムライスハヤシソース

900円(税別)

何を食べようかとメニューを見ると、このオムライスハヤシソースに「NEW」と書いてあるのが目に付いた。元来オムライスが好きなのも相まって脊髄反射的に注文してしまった。
運ばれてきたオムライスは、予想していたよりもボリュームがあり、なぜか割り箸に味噌汁がついている。洋食屋なのに変わった店だ。ドミグラスソースがやや単調だが、まあまあの味。
でも、味噌汁は合わないと思うのだが、どうか。
6/17

ラーメン二代目
(神田)

醤油ラーメン

650円

なぜか神田に来てしまった。
この店は以前テレビ東京でやっていた「愛の貧乏脱出大作戦」で貧乏から脱出した店なのだ。この番組、好きで毎週見ていたが、達人の店でなく修業した側の店に来るのは初めてだ。
小樽にある「初代」という店で修業して開いたのがこの「二代目」安直なネーミングである。おすすめは醤油ラーメンとのことなのでそれを食べてみた。
魚系の出汁なのだが、何というか雑味が多いような感じ。もうちょっと洗練させれば自分好みになるのだが。
6/18 土間 土間御膳

1200円

12時30分を過ぎているのに結構並んでいる。今風のモダン系和風インテリアの店で、店の思惑通りか、やはり客層は比較的若い。
それに反して、ランチの単価は比較的高いのである。にもかかわらず混んでいるとはどんなわけかと思ったが、刺身も鶏の照り焼きも合格。また、ご飯がおいしいのも良い。
でもちょっと単価が高い。
6/19 富士そば
愛宕通り店
冷やしたぬき

410円

暑くなってきた。そしてあまり時間がない。そんなときにはスタンドそばが最適である。早い、安い、そして味もそんなに悪くはない。
富士そばは、オフィス街を中心に都内でよく見かける店だが、入ったのは初めてである。立地だけで商売しているのだろうと思っていたが、そう捨てたものでもない。この店が当たりなのかどうかはわからないが。
6/20 渝園酒家 麻婆豆腐定食

950円

まず、大きな白い丼が、どん、と出され、スープだという。(写真左側に少し見えている)いくらなんでもこんなに飲めないよ!と思ったら今度は小さなお櫃が、どん、と出された。このシステムの店は千葉にもあったが、スープまでもがそうだとはびっくりである。そして、メインの麻婆豆腐も皿になみなみと入っている。この圧倒的な物量感に食べる前に圧倒された。
大人数で行って、何種類かの定食を取り分けて食べるのがこの店の正しい利用法と思われる。
6/23 三好弥 シーフードミックスフライ定食

700円

庶民的な居酒屋という感じの店内で、なんだか清潔感がない。なにかすえたような臭気がこもっているのが気になる。
そして、「シーフードミックスフライ」とは、アジ、イカ、エビのフライ。イカフライは、予想通り食べづらいし、アジフライもなぜかフィレーの形態になっているし、その味もいまひとつ。最もいけないのはごはんのにおいがちょっとよろしくない。生卵がついていたのが救いで、卵かけごはんにしてなんとか食べられる程度。自分の口には合わなかった。
6/24 するがや ハンバーグ定食

750円

店に入り、席に着いてテーブルを見る。ずいぶん年季の入ったテーブルである。そしてメニュー数がとても多い。ちょっと迷いながらハンバーグを注文してみた。
しばし待つと、熱した鉄皿にのってやってきた。写真だとわかりにくいが、俵型の小ぶりなハンバーグが2個に、崩れた形の目玉焼きが乗っている。見た目はちょっと美しくないが、味のほうはどうかというと、ま、普通である。素晴らしく旨いわけでもないし、まずくもない。メニューが多いのでなかには素晴らしく旨いものもある可能性を秘めている、かな。
6/26 ニュー浅草 おすすめ定食
(スタミナまぐろ丼)

700円(税別)

店名が「ニュー浅草」だが、何ら新しさは感じられない。広々としたフロアのよくある感じの居酒屋である。
本日のおすすめ定食は「スタミナまぐろ丼」で、マグロにとろろがかかっている。これはいいとして、サラダなのか冷やし中華なのか、どっちなんだ?と言いたくなるような皿が付いている。なかなか独創的な取り合わせだとは思うが、サラダ風冷やし中華の出来栄えは今一歩か。
マグロ・とろろ丼のほうはまずまずの出来だとしても。
6/27 まいづる かじき鮪のバター焼き

1200円

ビルの9階に店があるが、かなり席が埋まっているのはたいしたものだと思う。ここはフラッと入る人は皆無で、この店に来ようとすると9階にまで昇ってこなければいけない。で、カジキのバター焼きを注文したが、想像とは異なって、バター焼きの上から大根おろしがかかっていた。意表を突かれたが、食べてみるとこれがなかなか良い。
なるほど、わざわざ目指してやってくる客がいるわけだ、と納得した。
6/30 ふらっと 肉野菜炒め定食

780円

店自体は満席というわけでもないのに、注文取りは遅いし、料理が出てくるのも遅い。ランチだと思って手抜きをしてる感じの対応とも受け取れる。
肉野菜炒めは、素人くさい仕上がりでベシャベシャ。自分で作ってももっと上手く出来そうな程度。そのわりに値段は安くない。これは一番安いカレーを注文するのが正解だったかもしれない。