2004年10月

  

10/1

レストラン立山 ハヤシライス

1000円

広々としたフロアにクロスのかかったテーブルが並ぶ、今や絶滅危惧種とでもいうべきファミリーではない本当の「レストラン」である。さすがレストランだけあって、たとえハヤシライス一品であってもフォーク2本にスプーンがきっちりと並べられ、薬味の器が揃うとテーブル上はグッとゴージャスになった。ハヤシライスはカレーと違って味のストライクゾーンが狭いと思っているのだが、ここのは酸味が強すぎず、甘過ぎもせず、直球ストライク!ライスの硬さがちょっと残念だったが、ハヤシはおいしかった。

10/4

La Passione パスタランチA

1200円

白を基調とした品のある内装で、テーブルにはコットンのクロスがかかりグラスとナプキンが並べられていた。思ったよりも本格的な雰囲気で、やや緊張感が増す。メートル(一人しかいないけど)のお兄さんのさわやかでキビキビした応対に見とれるうちパスタがやってきた。本日のパスタはツナのトマトソースとカブの葉のオイルベースの2品とのことだったが、カブの葉という珍しい具に惹かれた。難しい具材だと思うが、きちんとまとまった味に仕上げられている。

10/5

おぴっぴ きつねうどん

560円

冷たい雨が降っていた。こんな日には温かいうどんがいい。讃岐うどんだけに、ダシの色は薄い。本場香川では、塩味が強くていりこの香りが強烈なダシも多いが、そんな感じではなく、やはり多少関東風なのかもしれない。それでも多めに入っている麺はモチモチしていて、ダシもこれはこれでおいしい。ダシを飲み干して体は温まったが塩分は取りすぎかも。

10/6

かなえ膳 ネギトロホタテ丼

680円

店頭のサンプルショーケースが社員食堂みたいだと思いつつ店に入ると、先払いのセルフサービス式で、これはまさに社員食堂そのもののシステムだ。どうりで値段も若干安いわけだ。店内は広く、トレーを持ってウロウロと席を探している人がいて落ち着かないが、テーブルは広くて座ってしまえば居心地は悪くない。味のほうはどうということもないが、メニューが豊富な霞ヶ関ビルの社員食堂だと思えば悪くはない。

10/7

たいしょう亭 焼き魚定食

800円

思っていたよりも広くて小ぎれいな店内で、遅めに入店したせいもあって、かなり余裕で座れた。魚を中心にした定食が数種類ある典型的な居酒屋のランチ営業だったので、最も典型的メニューと思われる焼き魚定食を注文したところ、本日はカマスの開きというあまり典型的でない魚だった。あっさりと軽めに食べたいと思っていたところだったので丁度良かったが、そうでなかったら多少物足りなかったかもしれない。

10/8

松本楼 オムレツライスハヤシソース

1030円

10円カレーで名高い洋食の松本楼である。日比谷公園で食事と言えばここ、ということで、観光客やら地元OLやらで常に混んでいる。カレーもいいが、メニューを見ると「人気のオムレツライス」と書いてあったので、それでいってみた。オムレツライスはバターが利いたケチャップ味のチキンライスが入っている。ハヤシソースがかかっているからといって中身が白飯でなく正しいオムライスだったので良かった。やっぱり中身はチキンライスに限る。(カロリーのことは無視)

10/12

寿司正 にぎり

1050円

狭い間口の半分ほどを塞いでいるエアコンの室外機とか、店頭に積み上げられている寿司桶とか、ホワイトボードに書かれた「らんちめにゅう」の文字とか、疑ってかかりたくなる条件は十分満たしている。狭い店内のカウンターの中ほどでにぎりをたのむ。ちょっとよそ見をしていたら、あっという間に握られてきた。白魚とトリ貝が目を引く。平凡なランチのにぎりではあまり見られないネタだ。まずシジミの味噌汁をすする。旨い。そして寿司も佳い。見かけで判断しちゃダメだ。

10/13

ゑびす屋 おかめそば

750円

消化器系統の調子が上がらないのでおかめそばでも食べようと思い立って、いかにもおかめそばがメニューにのっていそうなこの店にやってきた。案の定、おかめそばはメニューにあった。しかし、出てきたその姿に、おかめそばってこんなだったか?と心の中で激しく突っこむ。丼の上、ごちゃごちゃし過ぎ!カニカマはないよな!余りそうな卵焼き全部入れちゃったのかよ!等々・・・とにかく盛り沢山でごちそうさま。

10/14

魚菜日比谷店 煮魚膳(あらかぶの煮付け)

900円

店内は全て小間に分かれた掘りごたつ式の座敷になっていて、やや高級感がある。
店のキャッチフレーズが「玄海魚料理」だけに煮魚も九州っぽく、あらかぶ(カサゴ)だったのでこれに即決。添えられた大根の色ほどには煮汁は濃厚でなく甘口。これも九州風。決して悪くはないがやっぱり濃口醤油こってりの煮魚が原体験として刷り込まれた千葉県東部出身者の自分には、やや物足りない感じは否めない。自分、田舎舌ですから。切腹!

10/15

親子丼

750円

最近新しくできた店で、天井はダクト剥きだし、壁にはヨシズが貼り付けてあるだけ。ガラーンとしたフロアに無垢合材の大きいテーブルがデーンと並んでいる。内装には本当にお金がかかってなさそう。そんな店内はほどほどの入りで満席というわけでもないのに厨房はてんやわんやでオペレーションがガタガタ。結構待たされて出てきた親子丼だが、何ですかね、これは。雑炊かと思うほどシャバシャバでレンゲがなければ食べられない。牛丼だったにせよツユダク好きとほざいていた華原朋美の罪は深い。

10/18

とりかく 親子丼

800円

思いあまって2連続親子丼!
河岸を変えて再度挑戦、というわけである。半個室が多く複雑な店内なので、レジには空席を示す磁石が置かれた座席表がある。席に案内されて親子丼を注文したらあっという間に出てきた。大手の店はオペレーションはさすがだ。ここの親子丼は箸だけで食べられる。これが普通の姿でしょう。もっとも味の方もごく普通だったが。

10/19

ラックタイ Aランチ
(牛肉のイエローカレーとつゆタイ麺)

950円

9月10日オープンから一ヶ月が過ぎ、落ち着いてきた頃かと思って行ってみたら、店頭で「タイ料理いかがですか〜」との熱心なお誘いがあった。その声に引き込まれるフリをして(本当は目指して来たんだけど)店に入り、カレーと麺のセットを注文した。インディカ米のライスに合うカレーはそれほどクセは強くない。麺はフォーに似た味で、スープはちょっと化学的な味が強い気もするけど、セロリがアクセントになっていて、いずれも比較的食べやすくまとまっている。店内がちょっと窮屈なのが惜しい。

10/20

カフェ・ド・クリエ プレーンバゲットドリンクセット

470円

虎ノ門にはすでにコーヒーショップが乱立しているが、カフェドクリエが10月6日に参入を果たした。別に待望していたわけでもなんでもないが、試しに入ってみた。プレーンドッグと注文したら普通に出てきたが、実はそういう名称のメニューはなく、プレーンバゲットだった。というわけでパンが普通とは違ったのであった。

10/21

新月 カレイ唐揚定食

850円

入口はモスグリーンの奇抜なデザインでちょっと怪しい感じがするが、構わず階段を降りて店に入る。店の入口で前金で注文してプラスチックの番号札をもらってから着席する。注文したのは、この店の名物料理と噂されるカレイ唐揚げで、出てきた瞬間のインパクトは確かに凄い。唐揚げというか、素揚げに近い揚げ方だが、揚げ加減バッチリで香ばしくも旨い。テーブル上の食べ放題のスパゲティサラダと明太子と昆布の佃煮と野沢菜漬けでごはんも進む。

10/22

ブレンダー スープカレー

900円

札幌では定番になっているそうだが、東京ではまだマイナーなメニューのスープカレーをランチメニューにしているとは奇特なことだ。早速注文してみたが、すごいことになっている。具が大きい!デカイ!小林稔治と安達祐実も真っ青。鶏モモ1本、人参1本、ゆで卵1個、一見おでんのようにさえ見える。そしてスプーンとフォークでどう食べろというのか?また、スパイシーと言えば聞こえはいいが、辛さのみが突出したさらさらのスープ。個性を出すにも程がある。

10/25

てんしげ 天丼

780円

ランチ天丼の値段の安さに期待と不安が交錯する。小ぶりのエビ2本にカボチャ、かき揚げが乗った天丼は本当の揚げたてでアツアツだった。丼ツユの味は濃いめで程良い量がかかっているし、タネは値段からすれば十分といったところか。
それにしても熱くて口の中はおろか、食道までヤケドしたような気がする。

10/26

鳥でん 焼鳥定食

1000円

焼鳥屋なので焼き鳥定食にしたが、カウンター上には衣がついたアジやコロッケが揚げられるのを待っていたりして、焼き鳥専門というわけではない。定食には生卵が付き、メインは濃い目のタレの焼き鳥なので、たっぷりの白飯がどんどんすすむようになっている。

10/27

萬福臨

(山形市)

XO醤ラーメン(醤油)

680円

レンゲにXO醤が入れられていて、これを何とかしないとレンゲでスープを飲むことができない。最初の一口は丼を持って直接スープをすすってみた。そのままでもけっこういけると思いますが・・・
ちなみにXO醤の量は変更可能である。

10/28

砂場 もりそば

630円

建物の風格からして、老舗の有名なそば屋だということが見てとれる。まずはもりを一枚とってみる。かなり細いがコシがあっておいしい。麺が細いせいなのか、水切りが悪いのかわからないが、そばにからまっている水がやや多い。そうしないとすぐに麺がくっついてしまうのかもしれない。
量は多くはないが、どこぞの名店のように三口で食べ終わってしまうほど少ないわけでもない。

10/29

長安刀削麺 麻辣刀削麺

780円

店名がそのものズバリ「刀削麺」なので、メニューのトップに書いてある麻辣刀削麺でいってみた。まず胡麻団子が先に出てきたのでとりあえず食べながら待つ。そしてお出ましになった刀削麺は赤々としたスープに山椒がたっぷり乗っていて、見た目のインパクトは十分。刀削麺だからある程度麺が不揃いなのは当たり前かもしれないけど、厚さの違いがありすぎて茹で状態が不均一な感じ。オープン間もないので、まだ麺削りに熟達していないのかもしれない。
スープもあと一歩深みが欲しい。

10/30

小諸そば虎ノ門一丁目店 秋味天そば

380円

気付いたら4連続麺類。しかもデジカメを用意しておらず、わずか11万画素の携帯のカメラで撮影。
雨降りで寒い土曜日の昼下がりの立ち食いそば店は空いていた。立ち食い店におけるベストの状況で食べた天そばはおいしかった。