2004年9月

  

9/1

朝日屋 かつ丼セット

1000円

典型的な町場のそば屋という感じで、メニューはずらりと数多く、丼の部、中華の部、さらにセットメニューもある。体脂肪率上昇中なのに、つい注文してしまったセットメニュー。反省しながら出てくるのを待った。それでも幸いなことに、ボリュームはそれほどでもない。そばは、どうということもない普通のそばで、かつ丼はどう考えても揚げたてではないカツのかつ丼である。いっそ「中華そば」あたりを注文するという大技を繰り出すべきだったか。
9/2 喜楽園

(長崎市)

ちゃんぽん

700円

新地中華街の近くに地味に佇む店である。メニューはちゃんぽん、皿うどん、焼きめしの3種類しかない。それなのに注文してから出てくるまでとても時間がかかる。しかし、待っただけのことはあって、豚骨のだしが濃厚に利いたスープは非常にコクがあって、関東地方ではちょっとお目にかかれないおいしさである。スープまで一気に完食した。
9/3 小林食堂

(長崎県高島町)

焼きそば

600円

かつて石炭産業が栄華を誇った時代には炭鉱労働者で2万人を超える人口を誇った高島町も今や人口は1000人を割る過疎の離島となった。昼食可能な店は非常に少なく、ここの他には温泉施設内とか桟橋ターミナル内にしかないと思われる。それでもちゃんぽんの麺を使った焼きそばは、かなりいい味を出していて、満足であった。

9/6

プロント虎ノ門店 博多明太子スパゲティセット(ミニサラダ、ドリンク付き)

780円

 

気付いたら今月は麺ばかりになってしまっている。昼は喫茶店、夜は洋風居酒屋のプロントに初めて入ってみました。まずレジで注文してから席に着くあたりが今時のコーヒーショップ的である。しかもテイクアウトの客がひっきりなしにやってきてなんとなく落ち着かない。明太子スパにはなぜか韓国海苔が乗っている。それはそれとして、この値段で食べられる明太子にはやはり限界があるのは仕方がないかな、という感じ。それでも値段からすれば及第点の出来というところでしょうか。

9/7

きの古家 海鮮づけ玉丼

950円

づけ玉丼とは聞き慣れないメニュー名だが、魚のヅケと卵が関係していそうだということは容易に想像がつく。しかし実際に現物が目の前に出されると、どうなんだ?これは?という疑問符で頭がいっぱいになった。ヅケはけっこう繊細な味なのにその上に温泉玉子なんか乗っちゃって、味が混沌としてしまっている。純粋に魚のヅケで勝負してほしいと思った。

9/8

石焼ビビンパ 石焼ビビンパ

490円

まず自動販売機で食券を購入してから店に入る。U字型のカウンターの一席を占めて食券を店員に差し出す。と、ここまでの状況は牛丼のM屋と同様である。牛丼と違って瞬時に出てくるわけではなく、ちょっと待ってアツアツの石焼きが運ばれてきた。コチュジャンなどをふりかけて、ぐちゃぐちゃに混ぜてからおもむろに食べるが、とにかく熱い。スープを追加して、これも混ぜるのが賢明だった。

9/9

HILO 和風ポークソテー

900円

一見喫茶店風だけど、洋食の店でメニューも豊富。
まずカップに入ったスープが出てきた。なんだか濁ったスープだなと思ったら味噌汁だった。そしてポークソテーが登場。肉は厚めで堂々としていて、いい感じ。また、マカロニサラダもとてもいい。サラダのおいしい洋食屋にハズレはない法則の発動である。

9/10

恵美寿 さば

1000円

看板に「青魚を売る店」と書いてあるなど、ただならない様子はひしひしと伝わってくる。ランチはほぼ焼魚定食しかなく、おせじにもきれいとは言いにくい店内だが、活気があって客は思い思いの魚をつついている。炙り直しとはいえ、焼きたてのサバはおいしかった。焼魚にしては少々値が張るが、どの魚を注文してもハズレはなさそう。

9/13

生きた野菜ジュースの店 玄米ランチ+Cコース(S)

550+220円

なんだかいかがわしささえ感じるような野菜ジュース(青汁)スタンドであるが、どうやらランチもいただけるようなので、チャレンジしてみた。器こそ、ディスポーザブルのトレイだが、玄米のおにぎりに野菜の煮物が中心となったお弁当は、素朴で確かに健康にも良さそう。さらにジュースを注文すると、その場で生のケールの葉っぱを特製ジューサーにぐいぐいと押し込んで濃厚な絞り汁が出てきている。強烈だが、クセになりそう。

9/14

カレジェ カレジェランチ

1800円

テーブルにはきちんとクロスが掛けられ、ナイフレストが鎮座している。思ったよりもきちんとした雰囲気の店であった。せっかくなのでコース料理にしてみる。グラスワインは赤をもらい、本日のコースは、オードブルは鴨胸肉のグリルにサツマイモのプチスープ、メインは肉料理を選び、仔羊肩肉の蒸焼き黒オリーブ風味、そしてサラダにデザートはチョコレートとナッツのテリーヌである。食後にコーヒーもつく。まったりと時間が過ぎ、お腹もいっぱい。これで午後の仕事がなければ言うことなしだけど。

9/15

さくら 煮魚定食(きんめ鯛)

1050円

鯖味噌煮以外の煮魚を注文するのは勇気がいる。焼魚は漬け魚でもいいが、煮魚はそうはいかない。先客の食べていた煮魚がおいしそうだったので、値段を省みず注文した。煮汁は濃厚で味がよく染みている。皮の脂っこさもいい感じでとてもおいしく、久しぶりに幸福な気分になってきた。お勘定が夏目漱石一人では足りないことがちょっと残念だが、それだけの価値はあったと思う。
千円札ももうすぐ野口英世か・・・伊藤博文の時代が懐かしい。

9/16

とんかつ和幸富国生命ビル日比谷店 ひれロース盛合せ御飯

1187円

そこらじゅうのショッピングモールやビルのテナントとして進出しまくっているとんかつ和幸。ここの店も人気があるけど、何でみなさんそんなに和幸のとんかつが好きなんでしょう?やっぱり保守的というか安心なんでしょうね。ごはん、キャベツ、味噌汁はおかわり自由だし、一定のレベルは保たれている。でも、このエリアで1000円を超えるメニューには、もっと大きい満足が欲しいような。

9/17

珈琲家族新橋店 キーマカレーセット(ドリンク付き)

800円

力強いフォントで堂々と漢字で書かれた看板が現代的な雰囲気を拒絶するかのような喫茶店、とはちょっと言い過ぎかもしれない。喫茶店でキーマカレーとは珍しいと思って注文したら、何のことはない。挽肉が入った普通のカレーだった。これはこれで、週刊誌など読みながら食べるのには実に向いている。値段が控えめなのもいい。適度に空いていて居心地がよくつい長居してしまう。

9/21

雑穀 健康ランチ

1050円

火曜日は「健康ランチ」の日で、メニューはこれ1種類だけ。まず、おかずのプレートが出てきたが、ビジュアル的に美しく結構そそられる。そして一品ごとに細かい効能が書かれた品書きが用意されていて、おもいっきりテレビやあるある大辞典も顔負けである。玉ネギと水菜のハリハリサラダ、しいたけと豆腐のあげ出し、いわしのゴマ揚げ、切り昆布と油揚げの煮物、梅大葉納豆、かぼちゃの素揚げバルサミコソース、海藻汁、八穀米、はちみつりんご酢ドリンク、とメニューを羅列してみると、実は「揚げ」が4つも入っている。カロリー意外に高い?

9/22

絵夢 和風ハンバーグ(ドリンク付き)

850円

半地下の店に入ると、少し空間に余裕がある感じの喫茶店で、女性ひとりでやっている。したがって基本的にメニューは凝ったものはなく、数種のハンバーグもソースのバリエーションらしい。和風ハンバーグにしてみたら、びっくりドンキーのハンバーグディッシュのような、ライスもサラダも一つの皿の上に乗っている合理的な姿。確かに使用する食器は少なくて済む。ちょっと照りのある醤油風味のソースがかかっている普通のハンバーグでした。

9/24

吉乃翔 ランチバイキング

1050円

店に入るといきなり1050円を請求された後、案内されて座席が確保される。まず、栗ごはん、松茸ごはん、白飯からごはんを選ぶ。そして狭い入口の周囲にぎっしり並べられた料理を人でゴチャゴチャした隙間を縫って容器に盛っていく。その結果が写真のとおり、盛り付けのセンスのなさ丸出し(苦笑)。そして席に戻ったものの、テーブルは狭いうえ人もごちゃごちゃして落ち着かない。料理はまあまあかもしれないけど、そんなに量を多く食べられるほうではないので、特にうれしくもない。和食バイキングを経験できたこと自体は満足だが。

9/27

喜よし 鮭定食

1200円

ご覧のとおり、びっくりするほど質素な定食が出てきた。普通1200円もする定食には小鉢やら茶碗蒸しやらデザートやらが漏れなくついてくるものだが、ここではそうした余分なものは一切出ないというすがすがしいまでのシンプルさ。そして、鮭、飯、赤出汁、香の物、どれ一つとってもたいへんおいしい。これにはまいった。しかし、この写真を見て値段を尋ねられて1200円と答える人はいないだろう。

9/28

ダーリントンホール スパゲティアラビアータ

790円

店の入口側から見える範囲では空席がなさそうに見えても、意外に奥が広い。オムライスが売り切れとのことで、メニューの左上にあったスパゲティアラビアータにしてみた。さすがに虎ノ門界隈の店と違って大盛りではなく、普通のスパゲティ。味も無難で、喫茶店としての雰囲気も実に無難である。ただ、外で太極拳の練習をしている人の姿が気になって、そればかりが記憶に残ってしまい、店や味の印象を刻むのがおろそかになったというのが正直なところだったりして。

9/29

上海酒家 四川坦々麺

780円

台風の影響か冷たい雨が降っていたので、久しぶりに温かい麺類を注文した。「シーセン坦々麺ですねー」という中国なまりの復唱があった後、出てきた坦々麺は独自性のあるものだった。やや白っぽく油が分離していないスープが独特で、麺も中国料理店にしては珍しい多加水の太麺タイプで、いまはやりのラーメン店のような麺である。本格的な坦々麺とは異なるが、これはこれで結構いける。

9/30

田吾作 ちらし

700円

外に書いてあるランチメニューの値段は異常に安く、逆に心配な気持ちもあったが、それは考え過ぎだった。安いだけに高級なネタは使われていないものの、刺身コンニャクや、酢飯にまぶされたシイタケなど、手間はかかっていて実質本意である。コハダが入っているのも嬉しい。サラダ海苔巻きは、ゴマ風味ドレッシングと海苔が良く合っておいしい。小さな店だが、雰囲気も温かく値段も安い、良心的ないい店だった。