2003年12月

  

12/1

沙門空海 生醤油(中)+ちくわ天

350+90円

店に入ると、いきなり注文をとられる。あたふたと生醤油うどん(温)をたのむと、速攻で出てきたが、そのトレーを持って順路どおり進む。無料のネギを適宜かけて、オプションの天ぷらをのせて、ようやくレジまで進んでお会計。前の客がノロノロしていると渋滞を招く。ようやく席に着き食べることができるわけだ。味のほうは、ファストフード的供食時間では限界があるのは仕方がないが、値段のわりにはまあまあ。茹で上がりに一旦冷水でよく締めて再度温めれば、この麺でも格段の旨さだろうとは思った。

12/2

明船鮨 三色丼

850円

やや遅い時間に入店したが、ちょうど空きテーブルがない程度の入りである。メニューの種類が妙に多く、注文に迷う。なんとなく目に付いた三色丼にした。すると、近くに座ったオッサンが席に着くなりタバコに火を点ける。ランチタイムに灰皿が出てる店にはあまり期待できないという先入観がこの時点で芽生えたが、出てきた丼のあまり美しくないさまに先入観は確信へと変わった。写真くらい美しく見せようと思い、いろいろ調整を図ったもののご覧のありさまである。

12/3

ゆい 地鶏親子重

750円

ちょっと小洒落た外観で、最初は今はやりの和食ダイニングの店かと思ったほどだが、メニューを見ると焼き鳥の店だった。
見た目はまるで普通の親子丼だと思って一口食べたら、肉が香ばしい。一度炙った肉を使っているようだ。しかし、ちょっとパサついている。ムネ肉か?
普通の親子丼を食べ慣れていて、それを期待したので、ちょっと肩すかし感があったことは確かだが、味はごく普通である。今日も近くに座った男2人が席に着くなりタバコに火を点けた。食べ始める前に吸い終わったのは不幸中の幸いだったが。

12/4

桑の木 焼肉ランチ

1000円

通りかかると行列が出来ていることが多い人気の店である。今日こそ焼肉だ!と気合いを入れて行列の後ろに並んだ。前には6人ほど。並んでいると、さらに後ろに並ぶ人が続出である。10分くらい並んでようやく店に入った。客の大半は肉を焼いている。みんな焼肉ランチが目当てなのである。ということで、もちろん焼肉ランチである。ナムル、サラダ、スープ付き。カウンター席にも炭火のロースターが設置されていて、焼きながら食べるのであるが、これがウマイ。1000円ならかなりお得感がある。ボリュームは、ランチとしては十分だと思うが、不足と思う人は肉の追加(さすがに別料金)も可能である。

12/5

チロル ホットサンド(B.L.T)+エスプレッソ

880円

ガラス張りで雰囲気は明るいのだが、裏通りなのでイマイチ明るくなりきれないような店だけど、やっぱり女性の割合が高い。
ランチメニューはオムライス、カレーなどのごはんもの又はサンドウィッチとなっていて、今日は珍しくパンにしてみた。
BLTサンドなんてどう作っても失敗はない、なんてイヤミなことを思ったりするが、そこそこおいしい。おいしいけど、ベーコンだけ先に食べちゃったり、トマトがはみ出してきたり、手や口の周りがベトベトになったりして食べにくいのは仕方がない。

12/8

竹泉 鴨南蛮そば

1800円(税別)

12月ともなると、季節の風物詩として鴨南蛮が食べたくなる。この店は値段からしても本格的な鴨南蛮が食べられそうだと思っていたので、冬まで待っていたところである。
席に着き、間髪入れずに鴨南蛮を注文してから、おもむろに周囲を観察する。さすがに値の張る店だけあって、客の年齢層は高い。役員クラス御用達という感じ。
葱は焦げ目が付き、鴨5枚に結び三つ葉で見た目の格調は高い。味のほうは、鴨の程の良い柔らかさは良いが、少々ツユが辛いか。

12/9

鯖塩焼定食

780円

ビルの地下にあるごくありきたりの風情の居酒屋である。ちょっと遅めに店に入ったので売り切れのメニューがあるだろうとは思っていたが、席につくなり、おばちゃんが現時点でできるメニューを教えてくれる。外の看板や店内にも書かれていないメニューもあって、とにかく今出せるものは出す、というやり方らしい。で、値段も聞かずに鯖塩焼を注文すると、ひじきの煮付け、味付け煮玉子、漬物が付いたごく普通の定食。ただ、鯖塩焼きの皿にキャベツの千切りというのはちょっと違和感がある。いかにも急造メニューらしい。

12/10

隼人寿司

(鹿児島県姶良郡隼人町)

天ぷら定食

1600円

九州地方は一般的に食べ物が安くて旨い印象を持っていたのだが、鹿児島県は意外に物価が高いのだろうか。
国道10号線沿い、全くの飛び込みで入った店である。

12/11

いちにいさん鹿児島荒田店

(鹿児島市)

豚すき定食

880円(税別)

黒豚しゃぶの店で、日比谷や銀座INZにも店舗がある。ちょっとファミレス的ではあるが、おいしかった。東京の店はどうなのだろう?

12/12

フーガ スパゲティセット
(ペスカトーレ、ドリンク付き)

880円(税別)

地下なのに妙に天井が高く、圧迫感がない店だ。ペスカトーレ、と言っても冷凍食品のシーフードミックス入りスパゲティだが、麺は細麺でいかにも喫茶店のスパゲティという感じ。地下なので落ち着いて新聞などを読みながらゆっくり昼休みを過ごせる店である。

12/15

はつ音寿司 ちらし

1000円(税別)

街の普通の寿司屋だが、ランチメニューの種類は意外に多い。なぜか全メニューに煮麺とタマネギスライスと味付海苔及びシジミ汁が有無を言わせず付いてくる。今日など、店員のおねえさんが誤って煮麺を2つ出してしまい、そのままどうぞ、ということで2杯食べる始末であった。
さて、本題のちらしだが、ランチのサービス品なのに青柳、トリ貝、ホタテと貝類が3種類も入っているのは珍しい。季節柄とは思うが、なかなか良い。最後にデザートとしてバナナ半分が出た。結構満腹になる。

12/16

千代 日替弁当
(スズキ煮付、きじ焼き)

660円

特許庁という場所は特許を出願に来る一般の人(といっても弁理士ばかり?)も多数訪れるせいか、食堂の作りもなんとな〜く一般向け風に見えなくもない。
出てくるのが早そう、という理由で日替わり弁当を注文した。弁当だけに作り置きされているらしく、ごはんが生ぬるい。弁当としては味は悪くはないと思うが、店で食べる食事としてはなんとなく寂しい気もする。せめてごはんは注文後に盛りつけるという気配りはほしかった。

12/17

カリカル 特選インドカレー

780円

「特選」インドカレーだが、特選でないインドカレーはメニューにない。出されたカレーはポットに入っていて、肉はチキン、ルーは非常に粘度が低く液体に近いという、意外にも本格的なインド料理に近いカレーである。これをごはんの上にジャーッとかけてしまう。
クローブの香りが強めで、辛さもなかなかのもの。具のチキンや素揚げのジャガイモもおいしい。薬味が福神漬けとラッキョウしかないところがいかにもカレースタンド的だが、味は凡庸なカレースタンドとは一線を画している。

12/18

刀削麺舘 麻辣刀削麺

750円

この店は人気の店で今日も店内に7〜8人並んでいたが、たまたま1人客は先に座れたので、さほど待たずに済んだ。待つ場所は厨房の近くなので、麺の生地の塊を削って鍋に投入している様子が見られるようになっている。
メニューには刀削麺のほか定食もあったが、ここは当然刀削麺、しかも基本メニューとおぼしき麻辣麺にする。不用意にスープを一口すするとむせそうになった。辛さ、スパイシーさはなかなかのもので、香菜と花椒がいい感じに利いている。麺の食感は独特でスープも辛いだけではなくおいしい。

12/19

串へい 生姜焼定食

800円

ランチメニューは居酒屋に典型的な各種定食が揃い、ごはんおかわり自由という、しっかり食べたい人向きである。久しぶりに生姜焼きを食べたが、肉がパサついているのと味付けの濃度が好みではないという2点が気になった。それ以外、特に気になったのは、椅子がグラグラしていること。見回すと多くの椅子がガタガタである。体重100Kg超級の人が座ったら壊れそう。壊れて怪我をして損害賠償請求をされないとも限らないので早急な改善が求められる。

12/22

ほっと屋 どて焼きごはん

800円

メニューにつくね重とかかつ重が並ぶなか、突然、どて焼きというのはいかがなものか。まずその正体が不明であり、注文したくなる。関西でよくある串刺し牛スジ味噌煮かと思っていたが、そうではなく味噌仕立てのモツ煮込みを小さな土鍋で直火で加熱したものであった。昼の定食としてはかなり変わったメニューだが、食べてみるとまあまあおいしい。店舗は今はやりの軽薄な和風モダンで、それだけでちょっと引く部分もあるもののまずまずである。

12/24

やまがそば ちくわ天そば

370円

店内にはテーブル席があるが、立ち食いスペースもある。しかも店の奥は裏のラーメン店とつながっていて、同一店舗なのか別なのか迷うが、店名が別になっているので別ものとみなす。
天ぷらがイマイチだったものの、そばは立ち食いにしてはいい感じ。特にツユの味が良い。甘すぎず辛すぎず、ちょうど良い塩梅である。

12/24

すき家虎ノ門1丁目店 牛丼(並)+玉子

280円+50円

世間ではクリスマスイブだというのに、なんというメニューなのだろう(哀。立ち食いそばと牛丼で700円、通常のランチ相場と変わらないでなないか。
すき家には他にも色々なメニューがあるけどやっぱり基本は牛丼。正直、吉野家のほうが好みではあるのだが。そして、人が牛丼食べて戻ってみればまたBSE騒動だという。牛丼なんて米国産牛肉の確率はかなり高いとみた。牛丼屋の中の人も大変だ。

12/25

味噌汁家 煮魚定食(ムツの煮付け)

900円

味噌汁家と名乗るだけに、味噌汁を3種類から選べるようになっているのは珍しいシステムである。子供の頃から大根の味噌汁が好きだったので、白味噌の大根と油揚げを選んだ。確かに普通の定食屋の味噌汁に比較すれば味噌の香りが残っているし、具も多くて、質が高い。メインの煮魚も尾頭付きが出てくるとは見上げたものである。味付けもなかなか良い。夜はもっと多くの種類があるという味噌汁を昼には選べないという点が改善されればなお良いのだが。
12/26 よこ山 カレー南蛮うどん

800円

2003年の納めのランチはカレー南蛮である。特に考えてメニューを選んだわけではなく、相変わらずいきあたりばったり。強いていえば寒いので温かい物を食べたいというだけでそば店に入った。ごく普通の大衆的そば店で、店員のおばちゃんがいかにも似つかわしい。カレー南は実にオーソドックスな味。アツアツで体が温まる。

ということで平成15年を締めくくったのである。