2003年9月

  

9/1 弥次喜太 弥次喜太ラーメン(醤油)

650円

お好み焼き店なのに昼はラーメン店になっている変わった店である。店に入るとテーブルの真ん中の鉄板にフタがしてはあるが、お好み焼き店そのものである。店の表にはスープにはこだわっているみたいな能書きが書かれていたので、シンプルに醤油ラーメンにした。実のところカレーラーメンに非常に心惹かれてはいたのだが。
結論からいうとカレーラーメンにチャレンジしておけば良かった。近くで食べている人がいて、とても旨そうに見える。このラーメン、スープはまだしもチャーシューが口に合わなかったうえ、麺もかん水がきつい。
9/2 もてなし家 今日の魚定食
(すずきの味噌漬け)

800円

ついに虎ノ門エリア100軒目に到達!
新しい店で、小綺麗な構えの入り口を入ると正面の棚にはCDがずらりと並んでいるうえに、店内にはなぜかジャズが流れている。もうそんな上っ面のしゃらくさい演出に乗せられるようなピュアな心はなくなって久しいので、むしろ落ち着かず、いや〜な気分になる。
しかし、すでに売り切れるメニューもあるようで、上々の客の入りらしい。
店の雰囲気に影響されてか、魚も小鉢もなんだか軽率な味わいに思えた。
9/8 花かすみ 彩り膳

930円

久しぶりの官庁食堂。経済産業省の地下に新しくできた和食の店。案内されて席に着くと、地味なテーブルながら、一人あたりのスペースがとても広く、座席の配置に余裕がある。メニューを見て最も高級そうなものを注文してみた。盛り付けは比較的美しくちょっと期待させるが、刺身は解凍が悪いのかドリップが多く水っぽくなってしまっていた。角煮と大根の小鉢もあっさり味と言えば聞こえはいいが、旨みが不十分な感じ。注文の時に職員ですか?と聞かれるが、職員だと数十円の割引きがある。
9/9 味彩 チキンカツ定食

750円

地下1階の店内は狭いが、思ったより新しくて清潔感がある。
本日は珍しくチキンカツなどを注文してみた。揚げたてのチキンカツは衣が薄く、いかにも手作りという感じで好ましい。タルタルソースがついてきたが、これも手作りのようで、おいしい。
ランチには業務用冷凍食品を多用する店も多いと思うが、ここはそういう印象を感じない。多くはないメニュー数だが、どれも安くて良心的だと思われる。
9/10 鳥どり虎ノ門店 こだわりの親子丼

850円

9月1日にオープンしたばかりの店で、靴を脱いで上がる。で、厨房に面したカウンターの他、いくつもの小間に分かれていて、全貌はとらえにくいが、悪くない雰囲気である。「こだわりの」という言葉の真偽のほどを確かめるべく親子丼を選択。850円は親子丼としては安くはない。が、出てきた親子丼は玉子のとじ加減も丁度良く、味つけもなかなか良い。何にどれだけこだわったのかははっきりしないが、それなりに満足のいく味だった。
9/11 蕎路坊霞が関合同庁舎店 天ぷらそば定食

670円

ショッピングセンターや駅ビルなどでよく見かける「そじ坊」よりも安直にできている店で、基本的には自販機で食券を買い、セルフサービス方式の店である。メニュー構成も安直な感じ。
器もお盆も安っぽい感じがするが、そのわりには値段が安くない。それでは味がいいのかと言えば、いなりはせいぜいコンビニ並かそれ以下だし、天ぷらの揚げ方ときたら、もうちょっとどうにかならないの?レベル。職員は専用カードで安くなるらしいが、いかがなものだろうか。
9/12 箱根虎ノ門店 冷やしたぬきそば

360円

虎ノ門には立ち食いそばの店が多い。
この店にはテイクアウトの窓口があって、買っている人が意外に多くて驚く。
店内に入って自販機で食券を購入、奥の席に座る。店の手前は立ち席だが、奥の方は座席がある。
そばは、可もなく不可もなく、ごく普通の冷やしたぬきだが、写真のとおり、盛り付けに華がない。ナルトなど赤系統の具が入ると美しい。
9/16 PADDY ハヤシライス

750円

地味なビルの階段をおりて店に入る。ランチメニューは数種類あると思ってメニューをよく見ると、結局ハヤシライスのバリエーションしかないことに気付く。カレーすらないという潔さ。
よほど自信があるのか、多種のメニューを用意するのが面倒なのかはわからないが、ともあれハヤシライスを注文する。
わりと甘口で、トマトの酸味もマイルドで食べやすく結構おいしい。インパクトはないがなかなかいける。ただし、基本が喫茶店だけに店内の空気が煙いのが大きな欠点。
9/17 百人亭 牛タンの辛いカレー定食

900円

牛たんメインの店だが、ランチメニューは豊富でちょっと迷う。素直に牛たん焼きにはいかずに、カレー定食にした。
牛たん屋だけに、ごはんは麦飯だが、カレーをかけてしまうと麦飯の味もよくわからなくなってしまう。また、カレーに入っているタンはもうちょっと良く煮込んで柔らかくしてほしい。本格的な店ならスープはテールスープが付くところだが、ここのスープはちょっと化学的な味が強い。なんだか細かい注文が多くなってしまったが、総合的にはまあまあである。
9/18 福家 サバ照焼定食

750円

かろうじて都市計画道路予定地に入らずに生き残ったかのような裏通りにある店で、かなり年期の入った一軒家である。
縄ノレンをくぐり店にはいると、こぢんまりしたというか、狭い。
魚の定食が数種類あって、サバはよくある味噌煮と塩焼きの他に珍しく照り焼きがあったので注文してみた。ちょっとメインのサバの量が寂しいかなと思ったが、味付けが濃いめだったので、ごはんの量にはぴったりだった。正統派の定食という感じ。
9/19 おつぼ にぎり雪

1000円

引き戸を開けて店に入ると先客は誰もいない。こういうときはちょっと緊張する。なにしろ、メモをとったりキョロキョロと挙動不審な客なので、なるべく注目して欲しくないのである。
とりあえず長いカウンターの中央付近に座り、にぎりで一番安いものを注文した。小ぶりで上品なにぎりである。安くても、今が旬のホタテが入っていたりするのがエライ。穴子もおいしく、これだったらもっと上のメニューにしても良かったかと思う。お好みで追加するという手もあったが。
9/22 dish66 日替わりランチ(ジャンボメンチカツ)

800円

斬新かつ奇抜な外観でやや躊躇するが、外に掲出されているメニューはいたって普通なので安心して入店する。エクステリアの奇抜さとは打って変わって店内は落ち着いた喫茶店風で、ピアノが置かれていたり、バーカウンターがあったりする。そこに日本酒や焼酎がキープされているのはちょっと微妙なところだが(w
そして店員(店主?)は意外に若くなく(失礼)アットホームな雰囲気が出ている。本当に外観からは想像がつかない。日替わりのメンチカツは結構おいしくて量もありなかなか良かった。
9/24 元華 しいたけそば

740円

赤いテーブルといい、張り出されたメニューの多さといい、典型的な大衆的中華料理店である。小さな店で席も多くはない。
なんとか空席に滑り込み、今日はちょっと肌寒い陽気で、温かい麺の気分だったので噂のしいたけそばを注文。
しいたけそばという名前はちょっと変わっているが、要はしいたけ多めの広東麺orうま煮そばである。スープがあんと絡み合って絶妙の味になっていてかなり旨い。麺の量も多めである。しいたけそばというだけあって、たっぷりしいたけが入っている。こんなに多くなくてもいいというくらい。満足。
9/25 日比谷パレス 牛鞍下肉のマスタード風味焼ききのこベーコン添え

1200円

日比谷公園の中の一軒家のレストラン。日比谷公園と言えば、本日、松本楼の100円カレーの日だったが、松本楼の喧噪とは打って変わって、こちらは落ち着いたものである。
と言っても1階の禁煙席は満席、2階の喫煙可能席しか空いていないという。いっそ全席禁煙にしてしまえばいいのに、と思う。
なんだかメニューを見てもピンとこないまま、何となく注文した。マスタードが利いていてそこそこおいしい。ここはスペースがゆったりとしているので、落ち着いて食事をしたい場合に良い。
9/26 味司 野村

(岡山市)

カツ丼(ロース)

700円

久しぶりの番外編。
噂には聞いていたが、これは全く奇妙な一品である。カツ丼が一面黒褐色のタレに覆われている。これがチョコレートだったらイヤだが、チョコではない。岡山のカツ丼と言えば「ドミカツ丼」、ドミグラスソースがかかっている。(普通の玉子とじもある)
初めて食べるが、カツは旨い。肉が薄めのところが実に良い。だが、ドミグラスソース、どうかな〜?決してまずいとは言わないけど、微妙だな〜
9/29 おとと坊 刺身定食

850円

店に入ると、空いていた。昼のピーク時にこの有様ではちょっと不安感がよぎる。さんまが旬ではあるが、夕べ食べたばかりなので本日は刺身定食にした。
出てきた定食は見た目に華がなく、刺身はなんだか見た目ぼやけている。味もぼやけていたが。そして、小鉢のひじき、俺が煮た方が旨いぞ!漬物、口に合わない。
世の中の人は結構正しい感覚をお持ちだということがわかった。
9/30 テゾリーナ パスタランチ
(茄子とツナのトマトソース)

750円

低い天井にむき出しのダクトという、古い建築物にありがちな無骨な廊下に突如、店の入り口がある。入り口のセンスは微妙だが、店内の壁面には大きな絵画がかかっていて、重厚な内装。店員もなんだか上品そうに見えるし、食事をしている人たちも大声で世間話などせず、実に落ち着いた雰囲気である。この雰囲気でこの価格帯の店は、ざらにはないと思われる。最大の問題は、この店が財務省の中にあって、おいそれとは入りにくいということである。