2003年10月

  

10/1 RONDA 若どり立田揚げみぞれソース

850円

「挽きたての珈琲をどうぞ」と店頭に書いてはあるものの、ランチタイムはドリンクがセルフサービスで食事がメインになってしまう。とりあえずメニューの一番上の立田揚げを注文。出てきたものは立田揚げというよりも唐揚げだったが、柔らかく旨い。逆にライスはちょっと柔らかすぎて良くない。
さらに問題は、もともと喫茶店なので、客の多くは遠慮なくタバコを吸ってくれるため、店内の空気が悪い。そうでなければ悪くないのだが。
10/2 地鶏亭 地鶏丼

750円

焼鳥の店で地鶏丼とくれば、10人中9人は地鶏の焼き鳥丼だと思うだろう。もちろん自分もそう思って注文したのだが、出てきた丼を見て驚いた。鳥が焼かれていないのである。蒸した鳥にタレがかかっている。意表を突かれてつい丼をマジマジと見てしまった。気を取り直して食べてみると、タレのからみ具合は丁度良く、山椒と胡椒が程良く利いていて意外に旨い。靴を脱いで上がるのが面倒だが、こぢんまりして落ち着く店ではある。
10/3 三陽 タンメン

600円

ちょっと涼しくなってきたので温かい麺類もいい。そうは考えていたが、店に入ってチラッとメニューを見るやいなや反射的に「タンメン!」と口走ってしまった。この店にはタンメンを頼みたくなる空気が満ちている。(どんな空気だってーの!)
厨房で野菜がジャカジャカ炒まっている。いい感じである。出てきたタンメン、見た目はバッチリ。スープをすすると味も思った通り、まさに典型的なタンメン。野菜の炒まり具合も良く、タンメンとして非のうちどころがない。他のメニューはどうだか知らないが。
10/6 花半 カキフライとコロッケ定食

800円

今期初カキフライである。メニューにカキフライの文字を見つけ間髪入れずに注文した。まず思ったことは、御飯多くない?である。次に思ったことは、カキフライ、ずいぶん不揃いじゃない?である。
フライが揚げたてなのはいいが、カキの旨みに少し欠ける。しかし、カキフライ4個とコロッケに大盛り御飯はボリュームたっぷりで、全部食べるのがきつかった。だったら残せばいいのだが、お百姓さんに申し訳なくて残せない。
10/7 出羽香庵 板そば

900円

山形県のアンテナショップに入っているそば屋で、もちろん山形名物の板そばを食べてみた。運ばれてくると、確かに普通のせいろなどとは大違いだが、以前、山形で食べた本場の板そばと比べると、インパクトには欠ける。麺は細くて角が立っていない。太さも揃っていて野性味には欠ける。しかし、味は結構いけている。総じて山形のツユはしょっぱく、ダシも単調なものだったが、ここはツユが東京風?にダシが利いているのが良い。値段が少々高いが、その分、量も多い。
10/8 とらのもん カツカレー

750円

店に入ると白いエプロンの奥さん?マダム?が微妙なテンションで迎えてくれる。物腰が柔らかいというか、腰がくだけるような雰囲気で、調子が狂う。
カツカレーは、ライスが別皿で出てくるのかと思ったくらい、皿の上はカツで覆われている。カツは揚げたてで、必要以上に厚くもなく、カレーに非常に合う。付け合わせのマカロニが妙な食感だったことを除けば、非常に満足な一品である。マダムの醸し出す店内の微妙な空気は賛否あるに違いないが。
10/9 農林水産省職員第6食堂
(和幸)
スパゲティミートソース

450円

食糧自給率5%

この第6食堂(和幸)は食堂といっても、喫茶・軽食で、セルフサービスではなく、席で注文するタイプの店である。
喫茶・軽食の店なのに、ナポリタンがメニューにないとは実にけしからんが、それならばと、ミートソーススパゲティを注文。
なんとも全くひねりがなく、粉チーズとタバスコが良く合う標準的ミートソースであった。官庁食堂にしては、粉チーズが陶器の器に入っていたり、まともな食器を使用しているあたりは良い。
10/10 万世パーコーメン霞が関店  パーコーラーメン

750円

霞が関ビルといえば、容積の指標として名高いが、人がいっぱい働いていて、ビル内の飲食店街はどこも混雑している。ここも例外なく混雑していた。
カウンターが厨房を取り囲み、中の様子がよく見える。ほとんどの人がパーコーを注文するので、もの凄い勢いで肉を揚げ、それを切っては丼に乗せていく。万世のパーコーメンは有名だが、初めて食べた。たいして期待していなかったが、予想以上にパーコーが旨い。麺やスープもけっこうおいしい。
10/14 illy Bar 本日のパニーニセット
(アイスカフェラテ+パニーニ)

630円(税別)

新しいビルができて1階がガラーンとしてるなー、と思っていたらいつの間にか店ができていた。エスプレッソ界(どんな世界だ?)ではillyはわりと有名な会社らしいが、カフェとしては日本第1号店だそうだ。まずはパニーニを注文してみた。番号札を持って席で待つと、程なくして到着したパニーニだが、表面がとてもぬるい。具はカニとあと何だろう、メキシコ料理のワカモレのような、アボガド?が入っていてわりと旨いが、皮はセガフレードのパニーニの方が好きかなー。ちょっと値段が高いし。
10/15 話楽酒楽 日替わり定食
(刺身定食)

800円

店に入った時点で大方の決着はついていた。覇気のない茶髪のバイト君に迎えられ、ガラ空きのカウンターに座る。メニューを見ても業務用冷凍食品使用が予想されるものばかりで、注文したくなる品はない。唯一日替わり定食がマシと思われたので注文してみた。一見、おいしそうに見えたが、本当に一見だった。
10/16 偕楽亭 うな丼 松

1500円(税別)

メニューを見ると「うな重」と「うな丼」がある。一般的に「うな重」には水菓子が付いていたりして、うなぎ以外の付加価値が付いていることが多いような気がするので、「ストレートに「うな丼」にした。
うなぎは小骨があるのはある程度やむを得ないとは思うけど、それにしても小骨が結構気になった。しかも一本喉に刺さった。ごはんの塊を飲んでもとれず、夜までとれなかった。気分は萎え萎えでレポも遅れた。
10/17 赤坂四川飯店

(永田町)

麻婆豆腐ランチ

1200円(税別)

所用のため昼食は永田町でとることになったので、久しぶりに四川飯店に入ってみた。店内は改装されて、わずかに洒落た雰囲気になっていた。坦々麺にするか麻婆豆腐にするか真剣に迷ったあげく麻婆豆腐を選択した。ここの麻婆豆腐は、花椒の痺れるような感覚はあまりなく辛さも控えめだが、実に深い味わいである。また、セットのスープがとてもおいしい。13時を過ぎても並んでいて、さすが中華の鉄人の店だけある。
10/20 福長  かつ重

900円

年季の入ったとんかつ専門店で、ランチは比較的手頃な値段である。カウンターに座りかつ重を注文。カウンター内で店主は黙々とカツを揚げている。出てきたカツ重はシンプルな外観で、グリンピースは乗っていない。カツの他には僅かなネギくらいしか具がない。カツの厚さは控えめで自分好みである。味付けはちょっと醤油が強い感じだが、これまたシンプルな味。
10/21 中川 カレイ煮付+
小鉢かぼちゃ

1000円

外の看板には「刺身定食」「焼魚定食」「750円より」とだけ書いてあって、具体的なメニューや値段は書かれていない。店内はこざっぱりしていて、壁に品書きが掛かっているもののやっぱり値段が書かれていない。こういう店にハズレはない。メニューは魚を中心に数が多く、真剣に迷っているとおばちゃんに「ごゆっくり」と笑われた。
ナスの味噌汁はすっきり品のいい味で、カレイの煮付けも比較的あっさりしていておいしい。欲を言えば煮魚はもうちょっと濃い味が好き。お勘定の内訳が気になったが、聞くのも野暮な感じがして、黙って千円払って出てきてしまったので、定食だけの値段は不明である。
10/22 La Mamma バジルとチーズのトマトソーススパゲティ

900円(税別)

階段を下りて店にはいると、店内はかなり狭い。ランチメニューはスパゲティばかりだったが、今日はスパゲティ食べると決めていたのでOKである。
注文してから出てくるまでの時間で乾麺から茹でているとは思えないけど、やっぱり麺にはあまりコシがない。ランチタイムでは仕方がないことか。一方、おかわり自由と書いてあったパンはけっこうおいしい。スパゲティ食べ終わってからおかわりするのもなんだか恥ずかしいので、しなかったが。
10/22 タリーズ
日比谷外堀通り店
本日のコーヒーS+HLTハーフサンド

260+270円
(税別)

食後にコーヒー。ついサンドウィッチも注文。これが体には良くない(w
サンドウィッチは中途半端な時間に行くと売り切れが多そうなので、食事目当てに入るのは早い時間がお勧め。シアトル系コーヒーショップは分煙指向が強く、この店も喫煙席は完全に部屋が完全に区切られていて、良い。
10/23 ブルック 親子カレー(ビーフ)

850円

店の前に来るとカレーの匂いが立ちこめていて食欲をそそる。排気ダンパーを調節して通路側にカレーの匂いをわざと出しているのかと疑いたくなる。カレーはビーフとチキンがあって、なぜかビーフのほうが辛口になっている。普通逆だろ?と思いつつ親子カレーを注文した。チキンカツと茹で卵で親子なら、ルーもチキンだったらどう表現するんだという愚問はさておき、一気に食べてしまった。喫茶店のカレーとしては標準的なおいしさだが、やはり喫茶店なのでタバコ臭いのはいただけない。
10/24 東方餐廳 本日の定食
(豚肉とタマネギとピーマン炒め)

700円

「餐廳」なんて繁体字を店名に用いるとは台湾人の経営なのだろうか。
店頭にいくつか昼の定食が書いてあるが、店に入ってみるとメニューは多い。定食、丼、麺類で数十種類もメニューがあるが、何の工夫もなく本日の定食を注文した。まずスープをすすると、旨みが少ない。メインの豚肉の炒めはまあまあの味。そして、ごはんが最もよろしくない。どんな米を使っているかは知らないが、低級な米を使うときはもっと丁寧に研げ、と言いたい。それでだいぶ違うと思うが。
10/27 キッチン岡田 日替り定食
(カニコロッケ+ビーフシチュー)

700円

この店は、HP読者のA氏から推薦のメールをいただいたので、ランチ王としては確認せざるを得ない。12時ちょっと前だったにもかかわらず、長いカウンターはほぼ満席で、店主のおじさんが孤軍奮闘している。なにしろ一人で全てに対応しているので、すぐには出てこない。客は備え付けのマンガや新聞を読みながら待つのである。料理は奇を衒わない、いかにも手作りで素朴な味わいである。そして値段は控えめとくれば、人気も頷ける。予め財布には小銭をたんまり用意しておいたので、出口付近の箱にぴったり投入して店を出た。 
10/28 小次朗 にぎり定食

850円

並んでいる日もあるが、本日は雨なので比較的空いていた。魚屋と名乗る店なのでランチも魚系のメニューが3種。寿司を選んでみた。にぎりが9カンに玉子焼きで、小鉢と茶碗蒸しが付く。本来寿司屋ではないのでこんなものかな、という感じ。特に感心するネタがあるでもなく、全然ダメなネタがあるわけでもない。ランチの定食としては標準的なコストパフォーマンスという感じ。近くの人が食べていたホッケの一夜干しのほうが良かったかな?
10/29 美村 焼魚定食
(鯖塩焼き)

900円

日本人は魚食民族と言われるが、どうも虎ノ門界隈には魚の店が多い。端的に言えばオッサンが多いということだろう。自分もその一員だが。
この店は、「魚定食の店」と高らかに宣言してしまっていて、店に入ると長年魚を焼き続けてきたのであろう、店中が煤けている。煤けたカウンターに座り、焼魚定食のスタンダードと言える鯖塩を注文した。生から焼くわけではないが、大ぶりの鯖は脂が乗っておいしい。大根おろしがなかったらちょっとくどいくらい。ごはんも盛りが多く、おいしい。
10/30 元禄 二色せいろ

950円(税別)

蕎麦屋にしてはテーブル席の一人当たりの面積が広く、インテリアも小綺麗である。そのせいか、(若い)女性客が多く、一般的な蕎麦屋の雰囲気とはなんだか違う。
メニューを見ると、そばが二種類あるようなので、二色せいろで両方試してみた。普通、「田舎そば」と銘打つ場合、かなり黒っぽいそばを出す店が多いと思うが、ここは色はあまり変わらず、太さだけの違いという感じ。これなら普通のせいろでいいかな、と思う。
ツユは甘すぎず辛すぎず塩梅がよく、蕎麦湯にしたときにおいしかった。
10/31 裁判所合同庁舎喫茶室 日替わりランチセット(かき揚げ丼)

650円(税別)

東京高等裁判所&地方裁判所の合同庁舎に来た。ずいぶん人がいっぱいいる。さすがは首都の裁判所、犯罪も多いのだろう、と思った。一番奥の喫茶室に入ると、全席禁煙ですが?と確認された。喫茶室なのに禁煙とは思い切ったことをする。さすが役所の建物だ。ランチのかきあげ丼は、立ち食いそば屋のかき揚げ程度の代物で、天丼のくせになぜか丼ツユではなく、みたらし団子のようなあんがかかっている。何だこれは?
憮然としつつお金を払おうとしたら、見たことのある人がレジに並んでいる。オウム問題で名高い江川紹子氏ではないか。ということは、、と思って調べたら麻原彰晃の裁判が結審だったのだ。