2010年11月

  

11/1 生乃弥

(栄町)

ふぐ天重 そういう時代になったということかもしれないが、平時なら敷居が高いはずのふぐ料理店の店頭に、1000円を下回る定食の品書きが立てかけられている。 歓迎すべきか、それとも嘆くべきか、どうもよくわからない感情のまま店に入った。
ひとりなのに個室に通され、座る座布団の柔らかさがこそばゆい。ここでわずか900円のふぐ天重を注文するのはなんだか申し訳ないが、てっさ、てっちりなどを昼からひとりでいただくわけにもまいるまい。 さて、天重になってしまうと、一見してふぐだかメゴチだかわからないが、これがふぐだぞ、ふぐを食べているんだぞ、と自分に言い聞かせながらいただく天重はありがたみがあるし、アサリの味噌汁のうまさは、さすが本格的な日本料理のお店だなと思う。 個室でまったり過ごして900円は破格ともいえる待遇だが、これで本当に大丈夫なのかしらと心配になる。

ふぐ天重 900円

11/2 ラーメンとん太千葉中央店(閉店)

(富士見)

伝説の味噌めん パルコの向かい、大型スポーツジムの入るビルの1階に飲食店が3軒並んだ。思えば以前この場所に入居していたラーメン店は不運だったかもしれない。
10月2日、新たにオープンしたラーメン店は、千葉ではなじみ深いチェーン店、とん太だ。 以前入居していた店のオシャレなテイストのインテリアを残しつつも、供されるラーメンは大衆チェーンの王道、とん太のラーメンだ。 卓上のメニューを見て注文したのは味噌ラーメン。メニュー名はカッコつけて「伝説の味噌めん」なんて言っているが、どうだろう。
その伝説とやらの味噌ラーメンは、たっぷりの蒸しただけのもやしが乗ってはいるが、それとスープとの一体感はなく、具の量のわりには単調な印象で、スープの味わいもやや浅い。 自分がよくとん太の味噌ラーメンを食べていたのは昭和57〜58年頃。当時、確かにとん太の味噌ラーメンはおいしかった記憶がある。
伝説なんて、こんなものかしら。

伝説の味噌めん 580円

11/4 ベローチェ千葉店

(富士見)

照り焼きチキンサンド 安上がりのコーヒーショップには旺盛な需要があるらしく、席数はかなり多いのに空席はまばらである。
ランチといっても普通のサンドウィッチとデニッシュサンドがいくつかある程度なのだが、軽くすませる人も多いようだ。
ガブガブ飲めるアメリカンコーヒーと、照り焼きサンドで430円。手頃な値段ではある。

照り焼きチキンサンド+アメリカンコーヒー
260円+170円

11/5 みちのく(閉店)

(中央)

中華丼 かなり以前からあるお店だけど、ランチを始めたのはほんの最近のことです。
古くからあるお店で、「みちのく」という渋い店名から、年配夫婦で営む郷土料理の居酒屋を想像したが、予想に反して若い二人が切り盛りする創作料理居酒屋のようだ。店名そのままで代替わりをしたのかもしれない。 本日のランチは中華丼。みちのくという名の店で、1階は中華の店なのに本日のランチは敢えての中華丼。メニューは1種類なので、あとは大盛りにするかどうかだけを選ぶ。
甘じょっぱい和風の味付けのあんかけが意外にバランスがよくて、けっこうおいしかった。

中華丼 500円

11/8 まつや(閉店)

(浜野町)

ロースかつ定食 建物の左半分はシャッターが閉まっていて、右側がとんかつ屋として営業している。閉まっている左側のほうには「精肉」と書いてあり、かつては精肉店を営業するかたわら、とんかつの店を出していたのだろう。 そんな想像をふくらませつつ藍色のノレンをくぐった。
人の動きが比較的少ない月曜日のせいか、先客なし。カウンターの奥からおかみさんがいらっしゃいと声をかけてきた。 カウンター上部に貼られたお品書きをちらっと眺め、ロースかつ定食を注文しカツが揚がるのを待つ。
適度な厚さの衣をまとったロースカツは、当然ながら揚げたてのアツアツだ。ソースや醤油をかけて食べるとんかつに白いご飯は最高のコンビネーションだ。

ロースかつ定食 800円

11/9 花よし(閉店)

(椿森)

上天丼 看板は「天麩羅 食事処 花よし」となっているから、カウンターの目の前で揚げてくれる天ぷら専門店の様子をイメージして店に入った。 そのイメージは全く当たらず、一般家庭のダイニングテーブルのようなテーブルが4卓並ぶさまは大衆食堂のようだ。
メニューのほうも、天ぷらがメインではあるが、各種定食もある。壁のメニューを見ると、焼魚定食と刺身定食の価格が「時価」とあるのが珍しい。 時価の定食はいったいいくらなのか確かめてみようかとの考えが一瞬よぎったが、無難なところで上天丼に落着した。 ネタは、才巻2本、キス、南瓜、大葉、ピーマン、舞茸。上天丼にしては精進揚げが多くて、上というほど上等でもないのだが、値段のほうも上等ではないから、およそ妥当な内容だろうと思う。

上天丼 980円

11/11 マクドナルド大網街道赤井店

(赤井町)

アイコンチキンディアボロセット 次々と新商品を投入して目先を変えてくるのはさすがの戦略だ。アイコンチキンは、ケンタッキーで言うところのチキンフィレサンドに近いハンバーガーで、フライドチキンがはさまっているハンバーガーなのだ。
そしてディアボロ(悪魔)の名が冠された辛いソースでいただくバリエーションを選んでみた。
中途半端に辛くて濃いソースでチキンの味が今ひとつ引きたたないが、マクドならこの程度で良しとしておこうか。

アイコンチキンディアボロセット 670円

11/12 富士見(閉店)

(生実町)

舞茸天ぷらそば 駐車場の広い郊外型店舗なので、お昼が近づいてくると続々と車が集まってくる。
奥まったテーブルに腰掛けてお品書きを眺めれば、千葉市中央区では定番の箱そばが見つからない。同じ千葉市でも、ここは旧生浜町だから文化が違うのかも、と考えたが、実はひらがなで「はこ」と書いてあったのを見落としていた。 だいぶ涼しい季節になってきたし、やはり温かいそばにしようと考えているところに壁に貼られた「舞茸天ぷらそば」の文字が目に入った。
舞茸がメインの天ぷらは皿盛り、そばにはかまぼこ、三つ葉、ゆずがひとかけら。温かいそばに舞茸がうまい。
今やいつでも買える舞茸だが、やはり秋はキノコでしょう。

舞茸天ぷらそば 750円

11/15 LEZALGO(閉店)

(新町)

野菜たっぷりカレーシチュー イタリアンだったりステーキだったりスペイン料理だったりと、あまり長続きしていない場所だが、一貫して洋風なお店が入居しているその場所に2010年10月にオープンした洋風ダイニングである。 ランチメニューは、週替わりのメイン料理の中から一品注文して、サラダ、オードブル、ドリンクはフリーというスタイルだ。
今週の料理の中から野菜のカレーシチューを注文し、サラダやオードブル、ドリンクはセルフサービスで取りに行った。食べ放題のオードブルといっても、唐揚げやピザ、キッシュなど、ボリュームのある品もそろっていて、たくさん食べたい人には嬉しいサービスだが、気をつけないと食べ過ぎてしまいそう。事実、控えめに盛ったつもりなのにけっこう満腹になった。
メインのカレーも野菜のまろやかさとスパイシーさが調和してけっこうおいしかった。

野菜たっぷりカレーシチュー 950円

11/16 山傳丸千葉中央店(閉店)

(富士見)

海鮮丼 となりのWOTAKAバルに続いて10月20日にオープンしたスーパー回転寿司やまと系列の居酒屋で、活気のある店内はカウンター、テーブル席ともほどほどに埋まり、順調なスタートを切ったようです。
回転寿司の系列店らしく、ランチメニューも魚介類ばかりの丼と定食が各種。ノーマルと特選の2種類あった海鮮丼から、ノーマルのほうの海鮮丼を注文した。
ホッキ貝とかホタテとか、房州の水産会社らしくないネタも使われているのが多少興ざめだが、880円なら普通か。「特選」のほうにしておけば良かったかな。

海鮮丼 880円

11/17 すっぽん家ともゑ

(中央)

手造りコロッケ定食 千葉中央駅近くから千葉銀座通り地区に移転してきたすっぽん料理のお店です。移転と同時にランチ営業も始まったようです。
さすがすっぽん料理専門店だけに、ランチメニューもすっぽん雑炊、すっぽんスープのほか、各種定食にはすっぽんスープがつくとのことで、なんとなくテンションが高まります。
メニューの一番上に書いてあったのでコロッケ定食をたのむと、かなり大きい揚げたてコロッケが1個出てきた。アツアツで口の天井にやけどを負いながらもハフハフといただく。 揚げたてコロッケがおいしいのはもとより、白いご飯がおいしくて良かった。スッポンスープを味わうには夜に来たほうがいいようです。

手造りコロッケ定食 750円

11/18 高福楼

(新田町)

鶏肉の辛子炒め定食 まだ比較的新しく小ぎれいな中華料理店で、テーブル席のほかカウンター席もあった。カウンターの奥の席に腰掛け、日本語が流暢な中国人店員に鶏肉辛子炒め定食と注文を伝えた。 定食はメイン料理、ライスのほか半ラーメンがつく炭水化物リッチな構成だが、細かいことは気にしない。
鶏肉の辛子炒めは、はっきりした味付けでごはんには合うが、舌が痺れるほど化学調味料がたっぷり使われていてリアル中国風だ。毎日だと辟易しそうだが、たまにはいいか。

鶏肉の辛子炒め定食 750円

11/19 焼肉まつもと

(仁戸名町)

ピビンバ定食 焼肉店にしては意外なことに、常連風の客の多くは年配者だった。年をとっても肉を食べられるのは幸せだが、どうしたことか。
その謎を解く鍵はメニューの中にあった。なぜかラーメンやチャーハンなど中華のメニューが豊富なのだ、そして、ラーメンには「創業昭和25年以来の味です。」とある。 なるほど。元々中華の店から出発し、今は焼肉に軸足を置いているということらしい。それなら古くからの客も多いわけだ。
とまあ、お店のプロファイリングは置いておいて、注文したのはビビンバ定食。ビビンバとスープとサラダなどのセットだと勝手に思い込んで注文したのだが、いきなりロースターに点火されて、実は肉もついていることに気がついた。 おまけのように思っていた肉だが、タレの甘辛さ、スパイシーさがちょうど良く、なかなか旨い!ビビンバも程よいスパイシーさでこれまた旨し!人生の先輩方がわざわざ集まってくるだけのことはある。

ピビンバ定食 1280円

11/24 PEPPERMINT BOOGIE(閉店)

(松波)

タイ風レッドカレー 外観も店内もポップでアメリカンな雰囲気です。こういう雰囲気が好きな人もいるんだと思いますが、自分には似合いません。自覚はしています。
そんなアメリカンなお店なので、ランチタイムにはハンバーグやステーキなど、いかにもアメリカンなフードがいただけます。
ただ、今週の週替わりランチだけはなぜかアメリカンじゃなくタイ風カレーでした。 注文の際に「辛いの大丈夫ですか?」と訊かれたのはダテではなく、ジンジャーやチリの辛さがガツンとやってくるレッドカレーは意外にというか、予想外にというか、本格的でおいしかったです。

タイ風レッドカレー 600円

11/25 エテルナ(閉店)

(中央)

Aランチ(おろしハンバーグ、チンゲン菜) 県庁の目の前にある喫茶店「エテルナ」。前回の訪問は2002年9月だから、なんと8年ぶりの訪問になる。8年前の2002年に何があったかというと、ワールドカップ日韓大会だ。 店の外観は特に変わりはないようだが、中は8年分くたびれているようだった。
都川沿いの窓際のカウンター席に座る。川は見えないが明るくて心地が良い。
注文したのはAランチ。おろしハンバーグはボリューム控えめでヘルシー感にあふれている。店内を見回すと、うら若くはない女性が多かったから、メニューも彼女たちの嗜好に合わせているのかもしれません。

Aランチ(おろしハンバーグ) 890円

11/26 ドトールコーヒーショップ エッソ浜野インター店

(浜野町)

ミラノサンドやわらかチキンと半熟タマゴ 1995年の館山道開通の時点で浜野インターは消滅したはずだが、ガソリンスタンドの店名はいまだに「浜野インター店」なのだ。
そのエッソ浜野インター店に併設されているドトールで、期間限定のミラノサンド「やわらかチキンと半熟タマゴ」を食べてみた。
チキンとタマゴという全くありふれた食材を普通に調理した感じで、安定感・安心感はあるけど限定感はあまり感じられなかった。 そのくらいがちょうどいいという考えなのかもしれないが。

ミラノサンドやわらかチキンと半熟タマゴ
ドリンクSセット 560円

11/29 萬金(閉店)

(松波)

豚肉とピーマン炒め定食 最近、西千葉駅近くにオープンした中華料理店です。ここのところ千葉市中央区で新規オープンするのが中華の店ばかりで、日本語が相当怪しい店員が多いのは気がかりではあります。
このお店、西千葉という場所柄もあって、安めの価格設定が目立つ。定食が480円からあるし、自分の注文した定食の680円など、ずいぶん高級な気がしてくるからすごい。
そして、出てくるまでの時間も早かった。これは店が空いていたからだと思うが、ものの2〜3分だったと思う。 安さ、早さは合格。さて、うまさはというと、これは人それぞれだと思いますので、言葉を濁させていただこうかと。

豚肉とピーマン炒め定食 680円

11/30 リトリート(閉店)

(新田町)

オムライスランチ 稲藁のひさしが目を引くものの、全体的にあまり目立たない店構えである。そんな様子だからか、web上では「私の隠れ家」などという評判を目にするが、要するにダイニングバーだ。
入り口は狭いが、奥は少し広く、全体に暗めで夜向きのインテリアである。
ランチはパスタ、オムライス、カレーの洋食系メニューがあって、どれもお値段控えなのが嬉しい。生パスタの評判がいいようだが、きょうはあえてオムライスをたのんでみた。 オムライスのソースは日替わりだそうだが、きょうのソースはフレッシュトマトを使ったトマトソース。半熟卵のオムライスはふわっとした食感が心地よかったが、トマト自体の酸味のせいで、ソースの酸味が強くなりすぎたようだった。 注文のとき小さな地震があったが、きょうはオムライスより生パスタにしておけ、というお告げだったのかしら(笑)

オムライスランチ 680円